イギリス、アイルランド系俳優紳士録と映画レビュー:British & Irish Actors'

【映画レビュー】 カウチポテトレビュー

ミス・ポター

MISS POTTER(2006年/イギリス、アメリカ)

日本公開 2007年9月15 日 上映時間93分 Web Site公式サイト(英語) 公式サイト(日本語)
監督クリス・ヌーナン   
出演レニー・ゼルウィガーユアン・マクレガーエミリー・ワトソン ビル・パターソン バーバラ・フリンロイド・オーウェン
ミス・ポター

世界一有名な絵本、世界一有名なウサギ、ピーターを生み出したベアトリクス・ポターのお話です。「がんばっている普通の女性」を演じるのがうまいレニー・ゼルウィガーがポターを、そして恋人を「うわぁ、久しぶり♪」な、ユアン・マクレガーが演じています♪ピーターラビット、湖水地方…英国好きな私としてはその二つが揃っただけて「絶対観に行く!」だったんですけど、更にトレーラーでノーマンを演じるユアンの可愛い笑顔で釘づけになりました(笑)。いやぁ、相変わらず可愛いなぁ(来年37歳ですけどね)。

ベアトリクス・ポターが生きた19世紀後半から20世紀前半の英国は、18世紀の産業革命、19世紀初期のナポレオン戦争終結を越え、休憩して安定した生活を楽しんでいた頃ではないかと思うのです。階級差もはっきりしているし、上流階級の娘は礼儀正しく育てられ、経済史的に安定した地位ある男性に嫁ぐのが幸せと言われていた時代。ノーマンと出会う32歳まで、数多くのお見合い(映画の中でのこのシーンはとても笑えます)をしたものの、独身というのは普通なら相当肩身が狭いと思います。

そんな周囲の環境をモノともせず、「友達」と語らい絵を描いているポターをレニー・ゼルウィガーはとても楽しそうに、自然に演じています。美人過ぎなくて、ちょっと野暮ったいぐらいだからこそ出せるリアリティというか…箱入り娘らしい純粋さ…特にノーマンとダンスするシーンは見ているこちらがドキドキしてしまうくらいでした。

湖水地方の自然も、当時のロンドンの様子も、そして衣装やインテリアも素晴らしく、動き出す絵の動物たちも可愛らしく、絵的にもとても楽しめます。でも、ピータラビット出版のきっかけがちょっと現実とは違うので、そこは少しですが不満な点。というのも、ピーターラビット誕生のきっかけである家庭教師の話や、自費出版が話題になり、それから正式に出版された話はあまりにも有名なので、脚色しすぎかなぁと。。。

そうしないとノーマンとの出会いがロマンチックじゃないからでしょうか?「三男坊だから事業には参加せず、家でお母さんの相手を」させられていたボンボンなノーマン、ユアンぴったりすぎ。実際のノーマンが鬚面なので、ユアンも鬚面なのがちょっと残念でしたが(笑)。

以下ネタばれ 反転してご覧ください

私はベアトリクス・ポターのご主人が弁護士だということを以前から知っていたので、「ノーマンとは別れちゃうんだなぁ」と最初観ていました。でもベアトリクスの部屋で見つめあう二人、ホームでの別れ、思いがけないキスなど数々のシーンを観て「この二人が別れるわけない!」と。

駅のホームで雨にぬれて肺炎にでもなったのか…あまりにも悲しい展開です。あのユアンの笑顔が二度と見られないなんて!!!(←ちょっと違う…)。悲しみに暮れるポターはレニーの十八番というか…観ているのが辛いぐらい。でも、ピーターたちがいたから彼女は乗り越えられたんですね…。それでも湖水地方の弁護士ウィリアムとの再婚に8年もかかったことを考えると…切ない…。

071017

お散歩カメラに「ポターの愛した湖水地方」をUPしました

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