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イギリス、アイルランド系俳優紳士録と映画レビュー:British & Irish Actors'

【映画レビュー】 カウチポテトレビュー

ドグマ

DOGMA(1999年/アメリカ)

日本公開2000年7月 上映時間129分 Web Site公式サイト(英語)
監督ケヴィン・スミス MediaDVD
出演ベン・アフレックマット・デイモンリンダ・フィオレンティーノアラン・リックマンサルマ・ハエックジェイソン・リージェイソン・ミューズ
ドグマ

ドタバタ・コンビ<ジェイ&サイレント・ボブ>で自らの監督作品に幾度と無く出演までしているケヴィン・スミス監督作品。
キリスト教絡みの話であることから「神を冒涜している」として各国で上映禁止になった曰く付きな作品ではありますが、無心論者が多くキリスト教の教義(DOGMAドグマ)に疎い日本人には<ドタバタ・コメディ>として認識されています。
が、キリスト教のミニ知識があったほうが楽しめるのは間違いありません。何回見ても・・・変な映画(笑)。

特にアラン・リックマンのファンにはあるシーンが有名で人気のある作品です。
あのシーンは確かにコメディで---アラン・ファンの私には「仕事選んで・・・。」って思わないことも無いっていうか(笑)。
でも小難しく考えようと思えば考えられる話なんですよね・・・。
用語によっては細かく説明されていますが、アメリカ人には周知の事実であることにはまったく解説がなく意味がわからないところが多いのです。
おまけにキリスト教やイスラム教が混ざっている部分もあります(↓下表参照)。
宗教以外でも人種問題や女性差別、現在アメリカでも話題になっている中絶問題(これは一種の宗教問題ですが)など、コメディなわりに色々な社会問題が絡んでいます。

そういった要素のほか、語学的にも難しいところもあって、つくづく映画を日本語に訳すのは難しいと感じました。
例えば、マット・デイモンがくしゃみをしたあと。
「「お大事に。」が無かったぞ。」と怒るのですが、日本人からするとそんなに怒ることでもない・・・。
英語だとくしゃみは<不吉の前兆>とされたことから、くしゃみをした人に「(God)Bless You!」と声をかけるのが普通です。
英和辞典だと「=お大事に」と訳されていますが、<Bless>には<清める><祝福する>などの意味があり、くしゃみをしたことを清める(無かったことにする?)ことが語源であったことがわかります。
それを踏まえてみると、(堕)天使であるデイモン氏がその台詞を言うとお洒落だったり冗談だったりするんだな〜と。

また監督が映画マニアなのか(いや、監督というものは全てそうなのかもしれませんが)、作中にはたくさんの映画のタイトルやシーンのもじりが出てきます。
誰にでもわかる有名なものもあれば(『スター・ウォーズ』『ベスト・キッド』など)わからないものもあります。(ポルノかな?)
全部わかったら楽しいのだろうケド・・・。

話の筋自体はちゃんと通っているような、いないような(笑)。
私も宗教は見識が無いので図りようがありませんが、 ただ・・・例え元が天使でも堕とされて悪魔になったのに、そんなに地獄に居るのが辛いのか・・・と(笑)。

200320

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ちょこっと用語辞典(多少ネタばれ含む)

アズラエル イスラム教に出てくる天使。4つの顔を持っていて、多くの天使がそうであるように、身体中に眼がある。
死を司る役目が多いアズラエルの身体の眼の一つが瞬きすると、人が一人死ぬ運命にあるらしい。
したたかな性格ゆえにこのような辛い役目を神に負わされた。

本作のアズラエルはしたたかという点では同じですが、神の怒りをかい地獄に落とされた元芸術の神の悪魔という設定

ゴルゴダ キリストが最後に磔にされ、3日後に復活を遂げた地。
最後の災い 旧約聖書にあるモーセの十戒の最後の出来事にあたる。
“殺戮の天使”が神の命令によってエジプト中のすべての初子を殺害したというもの。

作中では”死の天使”ロキが起こしたとしています

使徒 キリストが福音(フクイン)を伝えるために選んだ十二人の弟子。
そのうちの一人であるユダに裏切られ、キリストは磔にされる。

作中では13人目の使徒としてルーファス(クリス・ロック)が登場

死の天使 神により人に死を与える力を任された天使。
聖書の中には放浪者の姿で現れ死を告げに来るのだが、時として人に同情したり騙されたりして時期を延ばしてあげることもある(・・・)。

キリスト教の中ではミカエル、イスラム教の中ではアズラエル、ユダヤ教ではガブリエルがこの役目を負っていて、作中でてくるロキ(マット・デイモン)の名は見たことがない・・・

ソドム
ゴラム
旧約聖書(天地創造)に出てくる町の名前。
この二つの町やそこに住む人間は廃退し、神の怒りに触れてしまい、炎に焼かれ消滅させられてしまう。

この町を滅ぼしたのが”死の天使”ロキということになっています。「硫黄を撒いて火を付けて・・・」って妙に人的ですよね(笑)

ノアの箱舟と洪水 旧約聖書にある出来事。人口増加や悪い人間が増えたことを問題視した神が、一部の人間や生物を箱舟に非難させ、後は洪水を起こしこの世から一層させてしまおうとした。
ノアは“神の従者”として、箱舟を作ることを命じられた。

これもロキの仕業ということで

バートルビー ドグマ』本作中では”見張る天使”(グリゴリ)として登場しているが、この名前の天使は聖書には登場せず、有名短編小説のタイトル&主人公の名からとったらしい。
聖書で”見張る天使”と関されているのはメタトロン、アザゼルなど。

その小説のバートルビーという人物はかなり不条理な人らしい・・・最初はロキの殺人を止めようとしていたバートルビー(ベン・アフレック)、かれもかなり不条理かも

ベサニー 聖書に出てくる地名。ヨルダン西部にある村。

女性の名前としても一般的らしいです。

メタトロン ユダヤ教ではミカエルやラファエルの上位にあたる最高位の双子の天使の一人。身体が一番大きい天使でもある。
神と人間を繋ぐ役目を持ち、記録係で、「見張るもの」「炎の柱」「王座にはべるもの」など幾つモノ呼び名が登場し、神にもっとも近い存在とされる。
モーセの海を左右に別けて逃げたエピソードも一説にはその先導を勤めていたメタトロンの所作と言われる。
義人エノクが神により天に迎えられた姿。
流派によっては悪魔に近いともされている。

本作のように<The VOICE>としての役目は見つけることができませんでした

ロキ 本作では“死の天使”として登場しているが聖書ではこの名前は出てこない。
北欧神話に登場するロキは邪神。美しい容貌の巨人でオーディンの義兄弟となる。
世界の終わりの日まで毒が滴り落ちる岩に縛り付けられ、苦しみつづける。

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